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作曲家紹介

HISAISHI Joe久石 譲

久石 譲

1950年、長野県出身。国立音楽大学在学中よりミニマル・ミュージックに興味を持ち、現代音楽の作曲家として出発。
1984年より宮崎駿監督の全作品の音楽を担当。このほか、北野武監督『HANA-BI』、滝田洋二郎監督『おくりびと』、李相日監督『悪人』、山田洋次監督『東京家族』、『小さいおうち』、高畑勲監督『かぐや姫の物語』、若松節朗監督『柘榴坂の仇討』など、国内外の数々の話題作の映画音楽を手掛ける。これまで8度にわたる日本アカデミー賞最優秀音楽賞をはじめ、海外でも数多くの賞を受賞。2001年には、映画監督として『Quartet カルテット』を製作。音楽・共同脚本も手掛け、日本初の音楽映画としてモントリオール映画祭のワールドシネマ部門正式招待作品に選ばれた。
2004年、新日本フィルハーモニー交響楽団と「新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ」を結成し、初代音楽監督に就任するほか、自身の演奏活動では、ピアノソロや室内楽、オーケストラなど様々なスタイルのコンサートを精力的に行う。近年はクラシックの指揮者としても国内外で活動するほか、現代音楽の作品を手掛けるなど、活動の場は多岐にわたる。
「MKWAJU」(1981)から「Melodyphony」(2010)まで多数のソロアルバムのほか、2014年3月にはベスト盤「ジブリ・ベスト ストーリーズ」を発表、同年10月には「WORKS IV」を発売予定。国立音楽大学招聘教授。2009年紫綬褒章受章。

公式サイト http://joehisaishi.com/

Single Track Music 1

[ 作品解説 ]

この作品はとてもシンプルな構造でできています。
全編ユニゾンで、その中のある音が高音や低音に配置されることによって別のフレーズが浮かび上がるようになっています。

僕自身はミニマル・ミュージックのスタイルを取っていますが(正確にはその後のポストクラシカルといいますが)そのスタイルではズレが重要になり、2つ以上の声部が必要になるわけですが、あえて単旋律にすることで時間軸上でのズレを考えたわけです。そのフレーズは単音から始まり、24音まで増殖していって一区切りです。また中間部からは和音らしき響きが聞かれますが、これはあくまでフレーズの中の最初と最後の音のサステイン(持続音)であって意図的に作った和音ではない。
後半ではそのサステインが単旋律のリズムと同期して分化されているだけです。
全編ユニゾンということはある意味で理解しやすいように思われますが、演奏する側から考えるとピッチやリズムの違いが誰にでもわかること
であり案外難しいとも言えます。またリズムのグルーヴ感(例えばロックやジャズのような)もとても大切です。
このような実験をさせていただいて感謝しています。
尚タイトルは鉄道の単線の意味からとっています。
(久石譲)

[ 編成 ]

Piccolo
Flute 1
Flete 2
Oboe
Bassoon

E♭Clarinet
B♭ Clarinet 1,2
Bass Clarinet

E♭ Alto Saxophone 1,2
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone

B♭ Trumpet 1,2
F Horn 1,2
Trombone 1,2
Euphonium
Tuba
String Bass

Piano

Timpani(Claves)
Percussion 1(Snare Drum / Suspended Cymbal)
Percussion 2(Gran Cassa / Glockenspiel)
Percussion 3(Tambourine / Xylophone / Vibraphone)

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