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作曲家紹介

WADA Kaoru和田 薫

和田 薫

1962年山口県下関市生まれ。東京音楽大学作曲科卒業。作曲を伊福部昭に師事。これまでニューヨーク国際現代音楽作曲家コンクール入賞、日本交響楽振興財団作曲賞入賞、1984年吹奏楽コンクールに「吹奏楽のための土俗的舞曲」が課題曲に選定等受賞。国内外で活動し、2009年には西ドイツ放送協会(WDR)主催「日本の響き 和田薫の世界」をケルン放送管弦楽団指揮、熱狂的な成功を博す。
映画・テレビ・舞台等の活動も幅広く、アニメ「犬夜叉」「金田一少年の事件簿」「ゲゲゲの鬼太郎」や映画「ラストゲーム最後の早慶戦」等数多くの劇伴音楽を担当する。’95年には映画「忠臣蔵外伝四谷怪談」で、日本アカデミー賞音楽賞を受賞。吹奏楽作品としては「吹奏楽のための交響的印象“海響”」をはじめ数多くの作品が演奏され、なぎさブラスゾリステンやブラス・ヘキサゴン、アメリカン・ウインド・シンフォニーオーケストラ等からの委嘱作品も多い。
CD:「北爪道夫オーケストラ作品集」(FOCD2514)、「北爪道夫・作曲家の個展」(FOCD3505)他。

URL http://www.kaoru-wada.com

吹奏楽のための俗祭

[ 作品解説 ]

「祭り」は、地域的にも時代的にも、様々や様式や形態を持っています。また私たちの深層にあるアイデンティティーや共感を喚起したりもします。この作品は、そうした伝統と芸能による「祭り」をモチーフに、3つの部分から構成されています。冒頭の牧歌的なホルンの主題から前半の囃子へと入りますが、裏打ちするお囃子は日本では珍しく、西日本(山口:平家踊り、大分:鶴崎踊り)にみられる独特のノリと踊りの賑やかさを表出しています。中間部のゆったりとした踊りは、富山の風の盆や熊本の山鹿灯籠踊りの風情をモチーフとしており、続く後半部のアレグロは、特定の祭りではなく、鯔背な男衆の壮観な祭り姿をイメージして演奏して頂ければと期待しております。
(和田薫)

[ 編成 ]

Piccolo
Flute 1,2
Oboe(option)
Fagotto(option)

B♭ Clarinet 1,2,3
B♭ Bass Clarinet

E♭ Alto Saxophone 1,2
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone

B♭ Trumpet 1,2
F Horn 1,2
F Horn 3,4(option)
Trombone 1,2
Bass Trombone(option)
Euphonium
Tuba

Timpani
Percussion 1(締太鼓 / 横樽 / Tom-tom (16") / Ratchet / Tambourine)
Percussion 2(横樽 / Bongos / 3 Tom-tom (10" 13" 16"))
Percussion 3(拍子木 / Wooden plate / Bass Drum (Gran Cassa) / Suspended Cymbal)
Percussion 4(鈴 / Sticks (2by2) / Triangle / Suspended Cymbal / Tam tam)

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