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作曲家紹介

OTAKA Atsutada尾高 惇忠

尾高 惇忠

1944年 東京に生まれる。
1966年 東京芸術大学作曲科卒業。在学中、作曲を池内友次郎、矢代秋雄、三善晃、ピアノを安川加寿子の各氏に師事。同年9月、フランス政府給費留学生として渡仏、1970年パリ国立音楽院卒業。この間、モーリス・デュリュフレ、マルセル・ビッチュ、ジャン・クロード・アンリー、アンリー・デュティーユの各氏に師事。
1982年 オーケストラのための“イマージュ”で第30回尾高賞、2001年、オルガンとオーケストラのための“幻想曲”で別宮賞を受賞。
2002年 交響曲~時の彼方へ~で第60回尾高賞。
現在、東京芸術大学名誉教授、桐朋学園音楽部門特任教授、日本現代音楽協会会員。

アンリ・シャランの主題による“ファンファーレ・フーガ・コラール”~吹奏楽のための~

[ 作品解説 ]

だいぶ昔の話しになりますが僕は1966年藝大を卒業してパリ音楽院に留学しました。当時はシャランやデュリュフレなど和声法、対位法、所謂エクリチュールの素晴らしい先生方が沢山いらして、僕はデュルフレ先生のクラスで学びました。当時はそれほど熱心な良い生徒ではなかったのですが、それから50年近く経った昨今、その頃学んだエクリチュールの素晴らしさを再認識し、これを作品として生かしてみようと思い立ち書いたのがこの曲です。

具体的には、ファンファーレ・フーガ・コラールの三つの部分から構成されています。 又、教会旋法、いわゆるグレゴリアン旋法が用いられています。 吹奏楽の作品を書くのは私にとって初めてのことなので色々と迷いましたが、「吹奏楽、それは即ち管楽器の集合体、だとすればパイプオルガンとも共通する世界が有るのではでは・・。」といった発想からこの曲は生まれました。

[ 編成 ]

Flute 1,2

B♭ Clarinet 1,2,3
B♭ Bass Clarinet

E♭ Alto Saxophone 1,2
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone

B♭ Trumpet 1,2
F Horn 1,2
Trombone 1,2
Euphonium
Tuba

String Bass

Timpani
Percussion 1(Snare Drum / Tubular bells)
Percussion 2(Suspended Cymbal)
Percussion 3(Glockenspiel)

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