バ ン ド 維 新

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作曲家紹介

MURATA Youichi村田 陽一

村田 陽一

トロンボーン奏者、作編曲家、プロデューサー
1963年7月25日静岡県静岡市生まれ。
91年ファーストソロアルバムをリリース。その後のソロアルバムではデヴィッド・サンボーン、マイケル・ブレッカー、ランディブレッカー、ボブミンツァー、フ レッドウェズリー、タワーオブパワー、マーカスミラーらがゲストとして参加。’10年にはイヴァンリンスとのコラボレーションアルバムをリリース。海外遠征もモントルージャズフェスティバル出演をはじめ多数。編曲家としての主なものとして96年から3年間「渡辺貞夫ビッグ・バンド」の音楽監督とコンサート・マスター、編曲を兼務。04年吉田美奈子withブラスアートアンサ ンブルのレコーディング、コンサートで、05年愛知万博、布袋寅泰with日本フィルハーモニーオーケストラのコンサートにおいてそれぞれ編曲、指揮を担当。06年以降数年間、FNS歌謡祭のアレンジを担当。09年にはエヴァンゲリオンの吹奏楽版の編曲を担当した。’12年には東京ジャズにおいてベンEキング、岩手ジャズにおいてジョーサンプルのバンドのバンドマスターを努めた。
ポップスエリアでのアレンジ提供も槇原敬之、井上陽水、SMAP、鈴木雅之、中森明菜、矢沢永吉、山崎まさよし等多数。
またクラシックエリアでの作品提供も多く、山本浩一郎(シアトル交響楽団首席トロンボーン奏者)、箱山芳樹(新日本オーケストラ首席トロンボーン奏者)、外囿祥一郎、東京佼成ウィンドオーケストラなどに委嘱作品を提供している。 (敬称略)
ソロ最新作は20作目となる’12年「TAPESTRY」
公式Blog http://y-murata.seesaa.net

宿望のチカラ

[ 作品解説 ]

今回の作品は吹奏楽だけに限らず、あまりフューチャーされることのないトロンボーンにスポットを当ててみました。誰でもすぐ口ずさめるようなメロディでバリエーションの富んだリズムパターン、色彩感豊かなハーモニーを織り交ぜてポップな作品になっています。
曲の構成としては大きく分類して5つのメロディとそれを連結するブリッジで成り立っています。Cのメロディはとてもシンプルで「純真」、D,Eは「喪失感」、Fは「ロマンチック」、Hのブリッジは「未来への予感」、I、Jは「安定」,Kは「加速」のイメージです。それ以降はこれらのバリエーションです。とても抽象的な表現ですが演奏者各人のイメージで演奏してもらえると嬉しいです。
リズムパターンに関して2、4、8、16ビートが交互に現れますが基本的にはビートが変わるだけで曲中、同じテンポで進んで行きます。
またA(それとそれに準ずるフレーズ)以外はポップスやジャズ、ボサノバ音楽でのアーティキュレーションで演奏すると一層この曲が引き立つと思います。
具体的なアーティキュレーションはデモンストレーションの演奏を参考にしてください。
最後に吹奏楽において「ポップス」的な作品がもっと一般化されることを切望します。まだ発揮出来ていない吹奏楽界の持つ可能性を発揮する突破口になるように思います。
(村田陽一)

[ 編成 ]

Solo Trombone

Flute 1,2
Oboe
Bassoon

B♭ Clarinet 1,2,3
B♭ Bass Clarinet

E♭ Alto Saxophone 1,2
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone

B♭ Trumpet 1,2
F Horn 1,2,3,4
Trombone 1,2
Euphonium
Tuba

Electric Bass
Drums

Timpani
Percussion 1(Triangle)
Percussion 2(Xylophone)

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