バ ン ド 維 新

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作曲家紹介

CHANG Su Koh高 昌帥

高 昌帥

大阪音楽大学作曲科卒業後、スイス・バーゼル音楽アカデミー留学。これまでに作曲を田中邦彦、R.ケルターボーンの各氏に、指揮をJ.マイヤー氏にそれぞれ師事。第1回コダーイ記念国際作曲コンクール佳作、第12回朝日作曲賞受賞(2002年吹奏楽 コンクール課題曲『ラメント』)、第1回COMINES-WARNETON国際作曲コンクール「イ ヴ・ルルー賞」受賞、平成20年度・第19回吹奏楽アカデミー賞作・編曲部門受賞等。現在、大阪音楽大学准教授。関西現代音楽交流協会、21世紀の吹奏楽“響宴”各会員。代表作に、ソプラノ独唱とバリトン朗読、オーケストラのための「あなたに」(初演: ザ・シンフォニーホール)、打楽器ソロと吹奏楽のための協奏曲「雷神」(初演:カーネギーホール)、バリトンとピアノのための、谷川俊太郎の詩による「コラー ジュ」(初演:トントレフ・ヒコ)等。

Dances for Wind Orchestra

[ 作品解説 ]

スタイルや音調の異なる3つの舞踊音楽的楽想を組み合わせた作品です。
1つ目は、アフタービートの効いたリズムという意味ではアメリカ・ポピュラー音楽を、しかし調性の曖昧な音調が現代音楽を象徴する部分。
2つ目は、シンプルなワルツで、他の2つに比べると調性も感じられる、ヨーロッパ・クラシック音楽を象徴する部分。
3つ目は、アジアを代表して我がルーツである朝鮮半島の伝統音楽で用いられるリズムパターンのひとつを使い、音調は他の2つの中間を狙っています。
これら3つの音楽を、異質性を保ちながらも一種の簡略版ソナタ形式の枠の中に並列させることで、バルトークが「舞踏組曲」で成し遂げたこと、即ち「諸国民・諸民族の連帯」を音楽というユートピアの中で表現することを試みました。

[ 編成 ]

Flute 1,2(Piccolo)
Oboe
Bassoon

B♭ Clarinet 1,2,3
B♭ Bass Clarinet

E♭ Alto Saxophone 1(Soprano Saxophone),2
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone

B♭ Trumpet 1,2
F Horn 1,2
Trombone 1,2
Euphonium
Tuba
String Bass

Timpani
Percussion 1(4 Tom toms / 5 Temple Blocks / Guiro / Snare Drum / Tam tam / Maracas)
Percussion 2(Suspended Cymbal / Bass Drum / Tambourine / Crash Cymbals)
Percussion 3(Xylophone / Triangle / Glockenspiel / Bass Drum)

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