3月22日(月)連尺町にあるたけし文化センターにおいて、はままつ文化サポート対象事業「浜松アートフォ
ーラム2009」をしめくくる座談会「アートセンターとしての福祉施設とは?福祉施設から発信する新しい文
化とは?」が開催されました。主催者のクリエイティブサポートレッツ代表久保田翠さんがコーディネーター
をつとめ、ゲストには、関根幹司さん(studioCOOCA施設長)、播磨靖夫さん(財団法人たんぽぽの家理
事長)、林加奈さん(音楽家、紙芝居師)を迎えて、座談会が始まりました。
第1部は「福祉」と「アート」という観点で話し合いがされました。クリエイティブサポートレッツはこの4月から
新しい福祉施設を立ち上げ、障害者のデイケアをするなかで、アートセンターとしての機能を存続させるた
めの方向性を模索しており、2人のケア管理者が不安に感じていることや問題に思っていることを投げか
け、それを受けてゲストの方が自分の経験をもとに回答されていました。アートをつきつめること、福祉をつ
きつめることというのは幸せをつきつめた結果であり、自立するための訓練を強制的にやるのではなく、笑
顔でいられることを手助けしていくことによって、思いがけないところでその成果がでてくる。ある参加者が、
好きなことをさせてくれる施設にはいった結果、お子さんが様々な変化をみせ、急成長したという実話を披
露され、ケア管理者の方の気が楽になったと安堵された顔がとても印象的でした。
第2部は6ヶ月間実験的にやったこのたけし文化センターのアートという観点からの話し合いでした。
たけし文化センターの企画を担当した2名のスタッフから、報告と意見が述べられたあと、フリートークという
形ですすめられました。スタッフからは、「不特定多数の人を受け入れ、何も決めないで運営していくという
のは、正直大変だったが、理想の形を試すという意味でいい実験ができた」という報告があり、ゲスト播磨さ
んは、「この実績をいかに上手に言語化して行政にうったえることができるのか、行政に頼らずどういう仕組
みを作っていけばいいか、それができれば存続していける。」という言葉に強くうなずいている方が大勢いら
っしゃいました。
5時間にわたる長い座談会でしたが、「新しい公共」・「生きる哲学」など意味のあるキーワードがたくさん飛
び交いました。このたけし文化センターは3月22日をもって閉館しますが、このセンターの空間を必要とし
ている人たちは大勢いることでしょう。このセンターで培ったパワーがまた浜松のどこかで炸裂してくれる
ことを期待しております。