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【指揮者】パーヴォ・ヤルヴィ


2019年4月25日(木)開催『エストニア・フェスティバル管弦楽団』 出演【指揮者】パーヴォ・ヤルヴィ インタビュー

エストニア・フェスティバル管弦楽団を設立されたきっかけは?

©Ixi Chen

 創立は2011年のことです。エストニアの保養地パルヌで「パルヌ音楽祭」のレジデント・オーケストラとして立ち上げました。パルヌは、ショスタコーヴィチ、ダヴィッド・オイストラフも休暇を過ごした場所でもあります。子供の頃、父ネーメをはじめ私たち家族も訪れていました。
 音楽祭の目的は大きく二つです。ひとつには、若手指揮者のためのマスタークラス(ヤルヴィ・アカデミー)を行い優れた指揮者を輩出することです。もともとこの音楽祭は若いエストニア出身のトレーニングの場をつくりたいと願って始めました。
 もうひとつの目的は、世界の楽団(ベルリン・フィル、チェコ・フィル、パリ管弦楽団、フランクフルト放送響、ドイツ・カンマー・フィルなど)で活躍するトップ奏者たち、エストニア室内管弦楽団、タリン室内管弦楽団の奏者ら、エストニアの有望な若手メンバーが一緒に演奏することで、互いに学び、新たな価値の創造に繋げたいと思っています。今のところメンバーは約85名です。音楽祭に参加する皆が、家族を連れて共にリラックスしながら歓びを分かち合えることが、この音楽祭の大きな目的でもあります。

パルヌ音楽祭では、どのようなコンサートを行っているのですか?

©Kaupo Kikkas

 父ネーメ、弟のクリスチャン、姉も参加しています。エストニア独立100周年の昨年、音楽祭は8月5日から7日間連続で行われました。エストニア祝祭管弦楽団コンサート2回、アカデミーのマスタークラス、室内楽ガラ・コンサート、ユースオケの公演、「ヤルヴィ・アカデミー ファイナル・コンサート」と「パルヌ音楽祭 ファイナル・コンサート」です。今年のヤルヴィ・アカデミーは、エストニアをはじめイギリス、アメリカ、ドイツ、イタリア、ブラジル、日本から18名が参加し、選抜された6名(うち3名が女性)がアカデミー・ファイナル・コンサートで指揮をしました。チャイコフスキーの交響曲第3番では、楽章ごとに代わる代わる指揮をしましたね。日本公演でも共演するMIDORIとのシベリウス ヴァイオリン協奏曲は、会場が総立ちになりました。

日本公演のプログラムには、エストニアの作曲家が含まれています。

©Kaupo Kikkas

 エストニアは優れた作曲家を輩出しています。4月の日本公演では、ペルト《ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌》、トゥール《テンペストの呪文》を取上げます。お客さまにも気に入って頂けると思います。パルヌ音楽祭では、ドラムスやエレクトリック・ギターを使用した特徴的な技法を使ったトゥールの作品《花火》を演奏しました。

マエストロからみて、五嶋みどりさんはどのようなソリストですか?

©T.Greenfield-Sanders

 MIDORIは若くしてデビューして以来、常に優れた演奏を聴衆に届けているヴァイオリニストです。長い間、上質な演奏を保つことは、決して容易ではありません。そしてMIDORIとは何度も共演していますが、心から信頼できる優れたヴァイオリニストだと思っています。今回の日本公演では、パルヌ音楽祭でも共演したシベリウスと、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番で共演します。私も、楽団のメンバーも楽しみにしています。

日本のお客様へメッセージをお願いします。

©Kaupo Kikkas

 皆で集まって音楽を奏でる、フェスティバルならではの歓びを日本のお客様にお届けしたいと思っています。どうぞ楽しみにしていてください。

パーヴォ・ヤルヴィ(エストニア・フェスティバル管弦楽団 創設者・音楽監督)

©Kaupo Kikkas

 エストニア出身。グラミー賞受賞者パーヴォ・ヤルヴィは、2004年よりドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団の芸術監督を務めている。また、2015年9月にはNHK交響楽団首席指揮者に就任、2019年シーズンからは、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の音楽監督兼首席指揮者に就任予定。
 これまでに、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、クリーヴランド管弦楽団、シカゴ交響楽団などと定期的に共演を重ね、現在、もっとも刺激的な音楽を生み続けている。
 アルヴォ・ペルト、エリッキ=スヴェン・トゥールなど、故郷エストニアの作曲家の演奏にも積極的に取り組んでいる。
 2018年8月には、エストニア・フェスティバル管弦楽団とともに、BBC プロムスに出演した。

アクトシティ浜松開館25周年記念
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 エストニア・フェスティバル管弦楽団

挑戦し続ける指揮者パーヴォ・ヤルヴィが、最も信頼を寄せるメンバーによるオーケストラ、待望の初来日!世界的ヴァイオリニスト、五嶋みどりとの共演も実現!

2019年4月25日(木) 19:00開演 
●アクトシティ浜松 大ホール
●入場料(全席指定・税込)
 S席 17,000円
 A席 14,000円
 B席 10,000円【完売】
 C席 7,000円【完売】
学生席 2,000円(当日指定・24歳以下)

公演の詳細は、こちらをご覧ください。