すごい作家が浜松に存在(い)た。

すごい作家が浜松に存在(い)た。|藤枝静男

藤枝静男作品には時代を超えた重要なメッセージがある。
私たちは、この時代だからこそ、藤枝作品に注目しなければならない。
極限まで「私」はなにものにも姿が変えられる変幻自在の「神」のようなものである。

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保 の印は藤枝静男自身の手で記入された「保存」の印です。

蒐集について
 ……私は陶器の知識は皆無といっていいくらいの人間で、蒐集家でも研究家でもなく、また研究する意志もなく、好きは好きだが素人の下と云った程度のものである。
 一万円以上の品は余程考えないと買わないし、五万円より上の焼物は一個も持っていないという寒貧きわまる「蒐集家」にすぎない。
 身近にあるのは昔(それも戦後)五、六百円からせいぜい二千円までくらいで集めた室町から徳川初期へかけて常滑で焼かれた壷類と、比較的古い伊万里瀬戸の皿類と、それから自分で気に入って買った茶碗みたいなものばかりで、半分は庭に転がしてあるか、さもなければ剥き出しにして食器戸棚に重ねて普段使いにしている。赤や緑の色のついたような高価な品は一品もない。
(随筆「他称大家」)

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浜松文芸館の庭には、「田紳有楽」に登場する蹲踞(つくばい)や、藤枝静男が志賀直哉邸の庭のシクザクロの実から育てたシクザクロの樹が保存されています。



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