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□ 書
書について
今の私が「書」というものに対して何となく不断の興味を持っているということは確かである。書というのは、要するにその書き手の人間そのもの、それを書いたときの全人間が、美的法則とか書かれている言葉の意味とかいうものと全然関係なしに、直接的に、しかも漠然とした或る形としてそこにあるだけのことだろう。手掛かりなんかまるでないのである。或いは惹き込まれ或いは何とも感じない。いきなりその前を立ち去り難くなる場合と、嫌に意味ありげに気取ったり威嚇したり「どうだい」と云われているような気がして嫌になる場合と、この二つきりではないかという気がする。
(「書をめぐる個人的回想」より) |


浜松文芸館の庭には、「田紳有楽」に登場する蹲踞(つくばい)や、藤枝静男が志賀直哉邸の庭のシクザクロの実から育てたシクザクロの樹が保存されています。


