すごい作家が浜松に存在(い)た。
藤枝静男作品には時代を超えた重要なメッセージがある。 私たちは、この時代だからこそ、藤枝作品に注目しなければならない。 極限まで「私」はなにものにも姿が変えられる変幻自在の「神」のようなものである。
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藤枝静男は30歳(1938年)から55年間浜松市に定住した。代表作「田紳有楽」は浜松市東田町(現中区田町)の自宅庭に掘ってあった池の中を舞台にしてはじまる。
藤枝静男は生前多くの自筆原稿を浜松文芸館に寄贈した。単行本装丁と合わせて紹介する。
藤枝静男は「勝見プロ」という遊び心で映像を残している。近代文学のメンバーが浜名湖に集う貴重な映像。埴谷雄高、平野謙、本多秋吾、山室静らの素顔が伺える。大岡昇平が呼びかけた忘年会も貴重な映像である。
作家であり、患者からの信頼が篤い眼科医でもあった藤枝静男。その人物像には計り知れない程の深さがある。
「観玄虚」は藤枝静男がよくしたためた書である。また愛した「李朝民画」や焼物には藤枝静男ワールドが広がっている。
四方田犬彦氏がみた「藤枝静男展」評を掲載。宮内淳子著「藤枝静男論 タンタルスの小説」は藤枝静男の核心に触れる。
浜松文芸館の庭には、「田紳有楽」に登場する蹲踞(つくばい)や、藤枝静男が志賀直哉邸の庭のシクザクロの実から育てたシクザクロの樹が保存されています。