| NHK交響楽団の演奏会をアクトシティ浜松にて開催いたします。 今回演奏が予定されている曲目について、演奏会の前にちょっと予習をして、さらに演奏を楽しんでみませんか? |
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スメタナ/歌劇「売られた花嫁」序曲スメタナ(1824-84)は、民族ロマン派の名実ともに重要な作曲家です。チェコ国民楽派の始祖となり、チェコ民族復興の熱烈な運動家でもありました。 「売られた花嫁」は、スメタナがボヘミアにおける熱烈な民族運動家で、彼の民族主義が彼の音楽の原点であったことを明確に示しています。そして当時とし てはめずらしいチェコ語によるオペラで、各民族の言語でオペラを制作するという新しい道を開いた作品でもあります。そして積極的にボヘミアの民族舞曲など も取り入れています。 「売られた花嫁」はコミック・オペラとスメタナ自身によって規定されています。またモーツァルト「フィガロの結婚」以来の名作とも評価されています。登 場人物や風俗、その音楽も含めてボヘミアの民族的色彩にあふれています。これによってスメタナは「チェコ音楽の父」といわれるようになりました。プラハに おいて1862年国民劇場の仮劇場開設以来、上演される曲はほとんどイタリア・オペラだったのですが、スメタナはチェコ語による、チェコ語オペラを目指し ました。彼の民族主義理念の一つの達成であったといえます。 序曲は「売られた花嫁」にふさわしく、いかにもいきいきと爽やかな活気に満ちており、スメタナの管弦楽曲の中でも「モルダウ」と並んで広く親しまれています。グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調 op.16 エドヴァルド・グリーグ(1843~1907)はノルウェー出身の作曲家です。ドイツのライプツィヒ音楽院で学び、メンデルスゾーンやシューマンといっ たドイツ・ロマン派の作曲家たちの影響を受けながらも、自国ノルウェーの民族色を打ち出した音楽を書きました。グリーグの作品のうち、現在でも好んで演奏 されるのは、今回演奏されるピアノ協奏曲のほか、劇音楽「ペール・ギュント」やピアノ独奏のための「叙情小曲集」などがあります。 ピアノ協奏曲イ短調は、グリーグが25歳の時、1868年に作曲されました。グリーグが完成した協奏曲を当時の最も高名なピアニストであったフランツ・ リストにみせたところ、リストは初見で完璧に弾きこなし、グリーグを驚かせました。そして、リストは若き作曲家グリーグの才能を賞賛し、激励したと言われ ています。しかし、正式な初演はリストではなく、グリーグの友人だったピアニスト、エドムント・ノイペルトによって1869年にデンマークのコペンハーゲ ンで行われています。それ以来、この作品は最も人気のあるピアノ協奏曲として今日まで愛好されています。グリーグは二番目のピアノ協奏曲を書こうとして完 成にまで漕ぎ着けられなかったのも、このイ短調の協奏曲が余りにも有名になってしまったからでしょう。確かに、この作品は第1楽章の出だしからして印象的 です。ティンパニーがクレッシェンドで轟いた後、ピアノ独奏が颯爽と弾き始める序奏の部分は、シューマンのピアノ協奏曲からの影響と思われ、聴き手を引き 込む魅力的なものになっています。抒情的で、ノルウェーの民族音楽の影響がはっきりと現れ、ロマンティックな歌に満ちた第2楽章、ノルウェーの民族的な舞 曲に基づく第3楽章へと続き、豪壮なエンディングを迎えます。ドヴォルザーク/交響曲 第9番 ホ短調「新世界から」 アントニーン・ドヴォルザークは、チェコの「国民楽派」を代表する作曲家です。彼の作品のなかで、最もポピュラーな作品の一つが、この交響曲第9番《新 世界から》です。この作品はドヴォルザークの最後の交響曲で、1893年に、ニューヨークのナショナル音楽院の院長としてアメリカに滞在していた折りに作 曲され、曲のあらゆるところに、黒人霊歌やアメリカ・インディアンの歌に似た旋律やリズムが織り込まれています。12月16日、ニューヨーク・フィルハー モニックの演奏会で行われた初演は大成功を収め、ドヴォルザークの代表作という評価は現在まで変わることはありません。 この交響曲は定型通り、4つの楽章からなっていますが、第1楽章の主要主題が他の3つの楽章にも姿を現して楽章間の有機的なつながりを密にしている点は ドヴォルザークの他の交響曲には見られない特徴です。第1楽章は憂いを含んだ主題に始まる序奏の後、ソナタ形式の主部となります。3つの主題を中心に進め られていきますが、どの主題もチェコ風な性格を持っていると思われ、印象的な旋律を作るドヴォルザークの才能が示されています。第2楽章の主要主題は「家 路」という名の歌曲に編曲されてたいへん有名になったものです。印象的な抒情的旋律をイングリシュ・ホルンが奏でています。第3楽章はリズムの面白さが印 象的なスケルツォです。力強く堂々とした性格の主要主題で始まる第4楽章では、これまでの楽章に現れた主要主題がすべて再現されていきます。この方法はブ ルックナーが好んだものでしたが、ドヴォルザークはこの作品で初めて取り組みました。とりわけ、コーダでは第1楽章の主題と第4楽章の主要主題が同時に鳴 り響き、輝かしい終結をもたらしています。
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公演情報 |
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スメタナ/歌劇「売られた花嫁」序曲