いつもは「今週のギャラリー」と題して開催中のギャラリーの様子を紹介をしているのですが、先週開催されていたギャラリーはコロナウイルス感染拡大防止のため、関係者のみのご入場と制限された中での開催となりました。すでに会期は終了してしまっているのですが、ご紹介させていただきます。
ギャラリー31~35『浜松学芸高等学校芸術家 美術コース・書道コース 作品展』 9月7日(火)~9月12日(日)
学芸高等学校の芸術科美術コースと書道コースの3年生が日頃の成果を発表する作品展が開かれました。
ギャラリー31は美術コースの3年生24名の皆さんそれぞれ4点ずつの作品が展示されました。 1年生のころのデッサンの作品から油絵・デザイン・日本画・彫刻と専門の大きな作品までおおよそ100点の大作に圧倒されます。 高校の同級生や後輩たちでしょうか...みんな熱心に観ていました。
 ご自身の作品についてお話を伺うことができました。こちらはコピックというポスター等に使うインクをアルコールでにじませてデザインされたそうです。
 発泡スチロールや石粉粘土を使用した彫刻の作品もあります。 基礎となる骨格も多く研究し、更にイマジネーションが加わり迫力や個性も感じられました。
 続いてギャラリー32~35は書道コースの3年生13名による作品が展示されてました。 『臨』という古典の書から学んだ部門の作品から『創』という創作の多種多様な表現の作品、その他篆刻(てんこく)という石に刻む作品から、刻字という木に刻む作品と102点の作品が並びます。こちらも高校の仲間が熱心に観ていました。
 篆刻の作品は観賞用の細かい装飾を施された硯の硯拓とのコラボレーションの作品にされたそうです。 作品の横に実際の硯の写真が添えられています。
 桂の木に刻む刻字は陽刻と呼ばれる文字を浮き上がらせる手法と、陰刻と呼ばれる文字の方を刻んでいく手法があるそうです。 一般的な紙に書く書道と異なり、こちらは4・5ヵ月かけ仕上げていきます。木には巡目と逆目があり、考えるように彫り進めていくはとても難しそうですが高校生とは思えない素晴らしい作品ばかりでした。
彼ら、彼女たちの今後のご活躍を応援していきたいですね。
【田】 |