今週のギャラリーを紹介いたします。
ギャラリー31・32『第4回内山正己絵画教室合同展』 10月17日(月)~23日(日)9:30~17:00(最終日は16:00)
ギャラリー31と32は、内山正己さまを先生としている絵画教室の合同展です。
なんと教室の数は11個! そのうちのほとんどが水彩画とパステル画ですが、 ひとつだけ木版画教室がありました。
内山さまのジャンルの幅に驚きます。
長年絵を描いている人から習い始めたばかりの人まで、 約100名の方々の絵が展示されています。
そんな多くの作品の中で、目がひかれたのはこちらの絵。 濡れた道路、ちょっと晴れ間の空、湿った空気... 特に空がとてもきれいなんです。
どうやって色を使ってるんだろう、と思い近付いてみると、 雲には紫色が混ざってました。
雲に紫を使う、という発想がなかったので、この作品を描かれた方の 観察力と色彩センスに驚くばかりです。
そして筆者のお気に入りがこちら。 馬が大好きなので、見かけたとたん釣られるようにして 一直線にこの絵に向かっていきました。
きれいな栗毛の馬と、似た色のわんこ、癒されますね。 題名もほっこりするので、ぜひ見てみてください。
ギャラリー32には木版画が展示されていました。 木版画......木版画?と二度見してしまうほど細かくて美しいものばかりです。 木版画の作業工程は違う木版画のグループの方々の時に学びましたが... いったいこの絵の完成までにどれだけの時間がかかっているんでしょうか。
見慣れた風景についパシャリ。 こちらは内山正己さまの木版画です。
こちらのお隣にもう一つ大きな作品があったのですが...つい... 理由としましては、筆者が子どもの頃住んでいたのがこのあたりなのです。 よく鉄橋の傍で写真を撮りに来ている方とか見かけてました。
このほかにも素敵な作品がまだまだたくさんあります。 ぜひご観覧ください。
ギャラリー33『創元会 静岡支部展』 10月17日(月)~23日(日)9:30~17:00(最終日は16:30)
先月、巡回展でクリエート浜松を使ってくださった創元会さまの 静岡支部展が開催されていました。
今回は静岡支部の方々全員が出展されています。 大きさは10号~20号までなんだそうです。
今回も支部長の坂本さまにお話しを伺えました。 坂本さまのここ数年のテーマは『蓮』なんだとか。一枚目の写真の 右手前に写っている絵がその作品です。
巡回展の時の蓮の絵も素敵でしたが、今回の絵も素敵ですね。
創元会のみなさまは、本当にどなたも水の表現がきれいだと思います。 今記事を書いていて気がつきましたが、アップで写した作品、 二つとも水面のある風景でしたね...
水もすごいんですけど、岩のこの描写も見ていただきたくて。 思わずまじまじと見てしまいました。
創元会さまに所属されている方は、新しく入る方でもずっと絵を描いている(描いていた)方が ほとんどなんだとか。 さらなるステップアップを目指して入会されるんだそうです。
今週も素敵な作品をありがとうございました。 また来年お待ちしております!
ギャラリー34『松本桂三 彫刻展』 10月17日(月)~23日(日)9:00~19:00(最終日は16:00)
なんと、ギャラリー34では石の彫刻が展示されています!
クリエートで立体(彫刻)は珍しいですね。 しかもよく見るツルツルの直線のものではなく、曲線のもの。
実は松本さまは2年前にも当館で彫刻展を開いてくださってました。 残念ながらその時筆者はいなかったのですが... これほど素晴らしいものなら一つ二つ持って帰りたくなりますね。
そして写真の作品になにやら空いている穴は...? 石材を切り出すための楔を打つために、ドリルであけた穴。 持ち味をそのまま生かしてあります。 割れ肌と相まっていい味が出てますね。渋くてかっこよくて筆者は好きです。
石の斑点模様の部分は『ビシャン』と呼ばれる道具である程度付けた後、 手作業で模様を付けていくんだそうです。気が遠くなりそうですね...
今回展示されている作品で使われている石は、ほとんどがスウェーデン産。 日本ではこれほど黒い石は採れないんだそうです。 茨城や岐阜の石材屋さんまで買いに行っているとおっしゃってました。
彫刻をやられる方は素材調達も大変ですね...
石が割れた表面のことを『割れ肌』といいますが、 こちらはその割れ肌と、斑点模様と、ツルツルに磨いた表面が堪能できる一作。 石がとぐろを巻いているというのもすごいですが...
この鎖風のもすごくないですか? やっぱり削り出すのに相当苦労されたそうで、最初に作ったころの 失敗談なんかも聞かせていただけました。 「どうなってるんだ?」と思わずぐるぐる眺めてしまう作品です。
そして筆者が一番驚いたのがこの作品。 下の方にすき間が空いているのがおわかりでしょうか... 「いったいどうやったのか?」と不思議に思い聞いてみると、 なんとダイヤモンドカッターで慎重に削ったんだそうです!
そしてこのすき間も手作業で丁寧に磨き上げたおかげで中までツルツル。 ぜひ下から覗いてみてください!
もっと書きたいですがこの辺りで! まだあと1日ありますので、ぜひぜひ皆さま見にいらしてください。
ギャラリー35『等迦会 静岡支部展』 10月17日(月)~23日(日)9:30~17:00(最終日は15:00)
大正12年(1926年)に、東京美術学校(現在の東京芸術大学)の卒業生20名あまりが、 当時「毎月10日の集まりだから」というので等迦会(とうかかい=10日会)と命名したんだそうです。
ジャンルも画材も自由。当館で展覧会してくださっている積彩会さまに所属している方も 等迦会さまに所属しているのだとか。
こちらの作品、右側の題名が『夏の終わり』、左側の題名が『記憶の中で』 はっきりと描かれていた女性の顔が、記憶の中では思い出せないほどになってしまったのは なんだかさみしさを感じます。
こちらは枯れてしまったひまわりです。 枯れたひまわり畑って少し怖いですよね...。
等迦会さまはなんと再来年で100周年! 東京の国立新美術館で100周年展を企画しているそうです。 来年2月の東京での展覧会のハガキもありますので、 ぜひ見にいらっしゃってください。
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