松竹大歌舞伎
2019年9月5日(木)
アクトシティ浜松 大ホール
【昼の部】開場 12:15 開演 13:00
【夜の部】開場 16:45 開演 17:30
アクトシティ浜松 大ホール
【昼の部】開場 12:15 開演 13:00
【夜の部】開場 16:45 開演 17:30
鴈治郎、扇雀が語る「松竹大歌舞伎」西コース
©松竹
演 目
配 役
【歌舞伎俳優】中村 鴈治郎 インタビュー
あらすじとみどころ
『封印切』忠兵衛(中村鴈治郎)
■ 封印切 (ふういんきり)
飛脚問屋亀屋の養子である忠兵衛は、井筒屋抱えの遊女梅川と深い仲。身請けの手付金の工面ができずに窮しているところへ、梅川に横恋慕する飛脚仲間の丹波屋八右衛門が現れ、梅川を身請けすると言い出します。八右衛門が並べ立てる悪口に耐えかねた忠兵衛は、その挑発に乗せられて、武家屋敷へ届けるはずの金三百両の封印を切ってしまいます。公金の封印を切れば、死罪は確実。覚悟をきめた忠兵衛は、その金で梅川を身請けすると、二人で大和国へと落ち延びていくのでした。
玩辞楼十二曲の内の一つで、近松門左衛門の『冥途の飛脚』を基にした『けいせい恋飛脚』を歌舞伎化した作品です。
上方和事の代表作をご堪能ください。
飛脚問屋亀屋の養子である忠兵衛は、井筒屋抱えの遊女梅川と深い仲。身請けの手付金の工面ができずに窮しているところへ、梅川に横恋慕する飛脚仲間の丹波屋八右衛門が現れ、梅川を身請けすると言い出します。八右衛門が並べ立てる悪口に耐えかねた忠兵衛は、その挑発に乗せられて、武家屋敷へ届けるはずの金三百両の封印を切ってしまいます。公金の封印を切れば、死罪は確実。覚悟をきめた忠兵衛は、その金で梅川を身請けすると、二人で大和国へと落ち延びていくのでした。
玩辞楼十二曲の内の一つで、近松門左衛門の『冥途の飛脚』を基にした『けいせい恋飛脚』を歌舞伎化した作品です。
上方和事の代表作をご堪能ください。
『蜘蛛絲梓弦』蜘蛛の精(中村扇雀)
■ 蜘蛛絲梓弦 (くものいとあずさのゆみはり)
源頼光の館では、物の怪に取り憑かれて病に伏せる頼光を守護して碓井貞光と坂田金時が宿直をしています。今宵に限って二人は眠気に襲われ、そこに頼光の命を狙う女郎蜘蛛の精が、お茶を運ぶ女童、仙台浄瑠璃を語る座頭と次々に姿を変えて現れ、寝所に忍び入ります。貞光と金時が詰め寄ると、千筋の糸を投げかけ姿を消すので、二人はその後を追うのでした……。
源頼光主従の土蜘蛛退治を題材に、早替りの趣向を取り入れた変化に富む舞踊劇です。目まぐるしく姿を変え、ついには女郎蜘蛛の精の本性を現す鮮やかな変化、そして源頼光たちとの立廻りで繰り出された蜘蛛の糸が飛び交う、圧巻のクライマックスには目が離せません。
源頼光の館では、物の怪に取り憑かれて病に伏せる頼光を守護して碓井貞光と坂田金時が宿直をしています。今宵に限って二人は眠気に襲われ、そこに頼光の命を狙う女郎蜘蛛の精が、お茶を運ぶ女童、仙台浄瑠璃を語る座頭と次々に姿を変えて現れ、寝所に忍び入ります。貞光と金時が詰め寄ると、千筋の糸を投げかけ姿を消すので、二人はその後を追うのでした……。
源頼光主従の土蜘蛛退治を題材に、早替りの趣向を取り入れた変化に富む舞踊劇です。目まぐるしく姿を変え、ついには女郎蜘蛛の精の本性を現す鮮やかな変化、そして源頼光たちとの立廻りで繰り出された蜘蛛の糸が飛び交う、圧巻のクライマックスには目が離せません。
主な出演者
写真提供・松竹
プロフィール
中村 鴈治郎(なかむら がんじろう)【四代目 成駒家】
坂田藤十郎の長男。昭和42年に初舞台の後、平成7年に五代目中村翫雀を襲名。平成27年1・2月に大阪松竹座で四代目鴈治郎を襲名。一年余りに及ぶ襲名披露興行では、家の芸である「玩辞楼十二曲」より、『廓文章』藤屋伊左衛門、『封印切』亀屋忠兵衛、『河庄』紙屋治兵衛、『引窓』南与兵衛後に南方十次兵衛を勤め、上方歌舞伎の大名跡継承の期待に応えた。一方で、松竹新喜劇の傑作『幸助餅』を歌舞伎として上演するという意欲的な姿勢をみせるなど独自の芸境がある。若々しい役から渋みのある役どころまで芸域の広さを持ち、今後の上方歌舞伎の担い手の一人である。
坂田藤十郎の長男。昭和42年に初舞台の後、平成7年に五代目中村翫雀を襲名。平成27年1・2月に大阪松竹座で四代目鴈治郎を襲名。一年余りに及ぶ襲名披露興行では、家の芸である「玩辞楼十二曲」より、『廓文章』藤屋伊左衛門、『封印切』亀屋忠兵衛、『河庄』紙屋治兵衛、『引窓』南与兵衛後に南方十次兵衛を勤め、上方歌舞伎の大名跡継承の期待に応えた。一方で、松竹新喜劇の傑作『幸助餅』を歌舞伎として上演するという意欲的な姿勢をみせるなど独自の芸境がある。若々しい役から渋みのある役どころまで芸域の広さを持ち、今後の上方歌舞伎の担い手の一人である。
中村 扇雀(なかむら せんじゃく)【三代目 成駒家】
坂田藤十郎の次男。昭和42年に初舞台の後、平成7年に三代目中村扇雀を襲名。上方の芝居では、はんなりと柔らかみのある演技を、江戸の世話物では情や味わいをその身体からにじませる。一方、新作歌舞伎では思い切った役作りで舞台を盛り上げ、古典では作品にふさわしい重厚さを醸し出す。『義経千本桜 渡海屋・大物浦』の典侍の局、『国性爺合戦』の錦祥女、『花魁草』のお蝶など、複雑な心情を見事に演じ、役作りの深さをうかがわせた。また、『土屋主税』など玩辞楼十二曲の作品を中心に、立役でも持ち味を発揮している。
坂田藤十郎の次男。昭和42年に初舞台の後、平成7年に三代目中村扇雀を襲名。上方の芝居では、はんなりと柔らかみのある演技を、江戸の世話物では情や味わいをその身体からにじませる。一方、新作歌舞伎では思い切った役作りで舞台を盛り上げ、古典では作品にふさわしい重厚さを醸し出す。『義経千本桜 渡海屋・大物浦』の典侍の局、『国性爺合戦』の錦祥女、『花魁草』のお蝶など、複雑な心情を見事に演じ、役作りの深さをうかがわせた。また、『土屋主税』など玩辞楼十二曲の作品を中心に、立役でも持ち味を発揮している。
尾上 松也(おのえ まつや)【二代目 音羽屋】
六代目尾上松助の長男。平成2年に二代目尾上松也を名のり初舞台。しばらくは女方を勤めることが多かったが、近年は立役で実力を発揮している。舞台映えする端正な容姿と地道な努力で花形を牽引しながら、初役で大役への挑戦を続けている。今年の「新春浅草歌舞伎」『源平布引滝 義賢最期』では、激しい大立廻りで武将の最期を熱演した。
また、『義経千本桜 渡海屋・大物浦』の銀平・知盛、坂東玉三郎演出『滝の白糸』の村越欣弥、『江島生島』の生島新五郎、『幸助餅』の大黒屋幸助など、多彩な役に次々と挑んでいる。
六代目尾上松助の長男。平成2年に二代目尾上松也を名のり初舞台。しばらくは女方を勤めることが多かったが、近年は立役で実力を発揮している。舞台映えする端正な容姿と地道な努力で花形を牽引しながら、初役で大役への挑戦を続けている。今年の「新春浅草歌舞伎」『源平布引滝 義賢最期』では、激しい大立廻りで武将の最期を熱演した。
また、『義経千本桜 渡海屋・大物浦』の銀平・知盛、坂東玉三郎演出『滝の白糸』の村越欣弥、『江島生島』の生島新五郎、『幸助餅』の大黒屋幸助など、多彩な役に次々と挑んでいる。
中村 虎之介(なかむら とらのすけ)【初代 成駒家】
中村扇雀の長男。祖父は坂田藤十郎。平成13年に初お目見得の後、平成18年に初代中村虎之介を名のり初舞台。くっきりとした目鼻立ちで、はつらつと舞台を勤める姿が目を引く。昨年は限られた機会にもきっちりと印象を残した。歌舞伎座『東海道中膝栗毛』では、喜多八の葬式で木魚を叩きながら死因を語って聞かせる舞台番虎吉、平成中村座『狐狸狐狸ばなし』では、化かし合いの鍵を握る雇人又市を演じた。
立役、女方ともに着実に舞台経験を積み重ねており、今後が期待される若手のひとりである。
中村扇雀の長男。祖父は坂田藤十郎。平成13年に初お目見得の後、平成18年に初代中村虎之介を名のり初舞台。くっきりとした目鼻立ちで、はつらつと舞台を勤める姿が目を引く。昨年は限られた機会にもきっちりと印象を残した。歌舞伎座『東海道中膝栗毛』では、喜多八の葬式で木魚を叩きながら死因を語って聞かせる舞台番虎吉、平成中村座『狐狸狐狸ばなし』では、化かし合いの鍵を握る雇人又市を演じた。
立役、女方ともに着実に舞台経験を積み重ねており、今後が期待される若手のひとりである。
中村 寿治郎(なかむら じゅうじろう)【初代 成駒家】
二代目中村鴈治郎に入門し、昭和27年大阪・歌舞伎座『夏祭浪花鑑』の若い衆で中村鴈好を名のり初舞台。33年中村扇雀(現・坂田藤十郎)門下となる。46年南座『曽根崎心中』で中村扇豊と改め名題昇進。平成7年、中村寿治郎と改名。27年大阪松竹座『寿曽我対面』梶原平三景時で幹部昇進。上方の匂いや味わい、作品世界に寄り添う生活感を醸し出す貴重な存在で、活躍の軸足は立役だが、『曽根崎心中』の下女お玉など家の芸には女方の持ち役もある。憎々しい敵役、篤実な人物もピタリとはまるベテランである。
二代目中村鴈治郎に入門し、昭和27年大阪・歌舞伎座『夏祭浪花鑑』の若い衆で中村鴈好を名のり初舞台。33年中村扇雀(現・坂田藤十郎)門下となる。46年南座『曽根崎心中』で中村扇豊と改め名題昇進。平成7年、中村寿治郎と改名。27年大阪松竹座『寿曽我対面』梶原平三景時で幹部昇進。上方の匂いや味わい、作品世界に寄り添う生活感を醸し出す貴重な存在で、活躍の軸足は立役だが、『曽根崎心中』の下女お玉など家の芸には女方の持ち役もある。憎々しい敵役、篤実な人物もピタリとはまるベテランである。
上村 吉弥(かみむら きちや)【六代目 美吉屋】
昭和48年8月片岡我當に入門し、10月大阪新歌舞伎座『新吾十番勝負』の寛永寺の僧ほかで片岡千次郎を名のり初舞台。62年11月歌舞伎座で名題昇進。平成5年11月南座『草摺引』の舞鶴ほかで六代目上村吉弥を襲名。上方の情緒漂う女方で、品格のある奥方から情の深い世話女房、老女役に至るまで手堅く演じている。その芸域の広さから古典から新作まで多彩な舞台で活躍。徳島県の大塚国際美術館で開催されているシスティーナ歌舞伎には、第一回から九回連続出演、毎回作品の要となる役どころを担っている。
昭和48年8月片岡我當に入門し、10月大阪新歌舞伎座『新吾十番勝負』の寛永寺の僧ほかで片岡千次郎を名のり初舞台。62年11月歌舞伎座で名題昇進。平成5年11月南座『草摺引』の舞鶴ほかで六代目上村吉弥を襲名。上方の情緒漂う女方で、品格のある奥方から情の深い世話女房、老女役に至るまで手堅く演じている。その芸域の広さから古典から新作まで多彩な舞台で活躍。徳島県の大塚国際美術館で開催されているシスティーナ歌舞伎には、第一回から九回連続出演、毎回作品の要となる役どころを担っている。
市川 高麗蔵(いちかわ こまぞう)【十一代目 高麗屋】
二代目花柳泰輔の長男。大伯父・八代目市川中車の預かりで、昭和37年、東京宝塚劇場『義経千本桜』安徳帝で初舞台。46年初代松本白鸚の部屋子となり、市川百々丸を名のる。56年『壽曽我對面』の喜瀬川で二代目市川新車を襲名。平成6年4月歌舞伎座『双蝶々曲輪日記』の山崎屋与五郎で十一代目市川高麗蔵を襲名。初代松本白鸚の膝下で修業した高麗屋一門として三代襲名披露を様々な役でサポートしている。昨年は、10ヶ月も舞台を勤め、立役から女方まで端正で懐の深い演技で持ち味を発揮した。
二代目花柳泰輔の長男。大伯父・八代目市川中車の預かりで、昭和37年、東京宝塚劇場『義経千本桜』安徳帝で初舞台。46年初代松本白鸚の部屋子となり、市川百々丸を名のる。56年『壽曽我對面』の喜瀬川で二代目市川新車を襲名。平成6年4月歌舞伎座『双蝶々曲輪日記』の山崎屋与五郎で十一代目市川高麗蔵を襲名。初代松本白鸚の膝下で修業した高麗屋一門として三代襲名披露を様々な役でサポートしている。昨年は、10ヶ月も舞台を勤め、立役から女方まで端正で懐の深い演技で持ち味を発揮した。
河原崎 権十郎(かわらさき ごんじゅうろう)【四代目 山崎屋】
十七代目市村羽左衛門の三男。長兄に坂東楽善、次兄に市村萬次郎がいる。昭和35年明治座『土蜘』の石神で坂東正邦の名で初お目見得。36年歌舞伎座『口上』で坂東正之助を名のり初舞台。平成元年歌舞伎座『双蝶々曲輪日記』の放駒長吉ほかで名題昇進。15年歌舞伎座『極付幡随長兵衛』の水野十郎左衛門ほかで四代目河原崎権十郎を襲名。持ち役は『仮名手本忠臣蔵』の千崎弥五郎、『助六』の朝顔仙平、『魚屋宗五郎』の小奴三吉など。艶のある二枚目でも骨太の敵役でも常に安定感を増している、菊五郎劇団を支える中核である。
十七代目市村羽左衛門の三男。長兄に坂東楽善、次兄に市村萬次郎がいる。昭和35年明治座『土蜘』の石神で坂東正邦の名で初お目見得。36年歌舞伎座『口上』で坂東正之助を名のり初舞台。平成元年歌舞伎座『双蝶々曲輪日記』の放駒長吉ほかで名題昇進。15年歌舞伎座『極付幡随長兵衛』の水野十郎左衛門ほかで四代目河原崎権十郎を襲名。持ち役は『仮名手本忠臣蔵』の千崎弥五郎、『助六』の朝顔仙平、『魚屋宗五郎』の小奴三吉など。艶のある二枚目でも骨太の敵役でも常に安定感を増している、菊五郎劇団を支える中核である。
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歌舞伎プレセミナー
公演に先駆け、歌舞伎に関する基礎知識や演目の見どころを、古典芸能解説者としても大活躍のアナウンサー葛西聖司さんが映像や資料を使って分かりやすく解説します。
【日時】2019年8月3日(土)14:00開演(13:30開場)
【会場】アクトシティ浜松 コングレスセンター41会議室(4F)
【入場料】全席自由500円(税込)
※未就学児の入場はご遠慮ください。
アクトシティ浜松友の会先行発売 6月2日(日)10:00~
一般発売 6月9日(日)
公演の詳細は、こちらへ
【日時】2019年8月3日(土)14:00開演(13:30開場)
【会場】アクトシティ浜松 コングレスセンター41会議室(4F)
【入場料】全席自由500円(税込)
※未就学児の入場はご遠慮ください。
アクトシティ浜松友の会先行発売 6月2日(日)10:00~
一般発売 6月9日(日)
公演の詳細は、こちらへ