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作曲家紹介

KATAOKA Toshiharu片岡 俊治

片岡 俊治

1983年埼玉生まれ。
日本大学芸術学部音楽学科卒業。同時に、芸術学部長賞を受賞。
第78回読売新人演奏会に出演。現在、同大学院修士課程に在籍。
これまでに作曲を大塚由紀夫、鵜崎庚一、峰村澄子の各氏に、サクソフォンを中村均一氏に、指揮法を川本統脩、近藤久敦の各氏に師事。現在、桶川市民吹奏楽常任指揮者。

Memento mori ~for Wind Ensemble~

[ 作品解説 ]

メメント・モリ(Memento mori)は、ラテン語で「死を想え」「死を忘れるな」などという意味の警句である。この曲は大きく三場面で構成される。
第1部(冒頭~38小節)
冒頭のピアノの和音が「生命の響き」を意味し、この和音が曲全体を支配する。14小節目からフルートが奏でる旋律が「生のテーマ」、18小節目からユーフォニアムが奏でる旋律が「死のテーマ」である。第1部はこの二つのテーマが変奏しながら進行する。
第2部(39小節~43小節)
第2部のテーマは「愛」である。
わずか5小節しかないが非常に重要な場面である。
第3部(44小節~114小節)
第3部のテーマは「死の舞踏」である。
中心となるメロディーは「死のテーマ」が拡大したもので、その他に今までのテーマが断片的に現れる。第3部に出てくる変拍子の分子を横に並べると私の生年月日になる。
第3部は銅鑼の一撃により締めくくられ再現部(115小節~終わり)に入る。再現部では今までのテーマが解放されるかのように形が崩れていく。そして最後にピアノの和音が打たれ曲は締めくくられる。
再現部を一つの場面として捉えなかったのは輪廻転生を意識し、終わり(再現部)は始まり(第1部)でもあると考えたからである。

[ 編成 ]

Flute 1,2

B♭ Clarinet 1,2
B♭ Bass Clarinet

E♭ Alto Saxophone
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone

B♭ Trumpet 1,2
F Horn 1,2
Trombone 1,2
Euphonium
Tuba

E.Piano or Piano

Percussion (S.D. / B.D. / Sus.Cym. / Tam-tam / Mari. / Xylo.)

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