作曲者紹介

作曲者

斉木 由美

斉木 由美

SAIKI Yumi

曲名Dialogos-Distance

演奏浜松聖星高等学校吹奏楽部

作曲者プロフィール 1964年三重県生まれ。愛知県立芸術大学、パリ・エコールノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院(第1位指名1等賞)をそれぞれ卒業。2005年IRCAM講習生。日本音楽コンクール、芥川作曲賞等を受賞。これまでにMusic Tomorrow、Music From Japan、サントリー芸術財団、読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などの団体や優れた演奏家からの委嘱新作を発表し、主要作品は、NHK交響楽団などのオーケストラや国内外の現代音楽アンサンブル、演奏家たちによって、ダルムシュタット、カーン、ニューヨーク、ガウデアムス、武生などの音楽祭や演奏会で紹介されている。2014年に室内楽作品による個展を開催。2015年にはリリースの2枚の自作CDは、いずれもレコード芸術特選盤、朝日新聞推薦盤として好評を得た。2018年はサントリーホール作曲家の個展IIのテーマ作曲家として管弦楽作品を発表。2019年ミュージック・フロム・ジャパンのニューヨーク音楽祭ではレジデンス・コンポーザーとして個展を行なった。現在は東京藝術大学、国立音楽大学で後進の指導も行っている。作曲作品には、「音楽における時間構造への問い」をテーマにした「虫の音楽」や「変容」シリーズなどがある。近年は、音楽以外の事象や宗教的題材などを用いて、独自の視点に基づいた音楽的時間への思索・考察を作曲作品で試みている。

作品解説

未曽有のウィルス拡大で、私たちは否応なしに他者との距離をとって行動せざるを得なくなりました。元来寄り添って合奏する音楽においても新しい演奏形態が登場し、隔たりがある中での対話の意味について、改めて考えさせられることです。
この作品は、そのような状況下で出会った様々な演奏会に発想を得て作曲されました。
曲は、「対話―距離」と訳されるタイトルに表されるように、“隔たり”のある他者との間に生じた“意味の流れ”が、やがて新たな理解に至り、共に創造的世界へ集結するというイメージによって書かれています。
曲を構成するにあたり、大いなる存在としての”FATHER(父)”という言葉を曲の中心に据えています。“ファ、ラ、レ♯、シ、ミ、レ” という音名に変換されたその言葉は、音組織の基として構成され、移り変わる様々な楽想において終始共有されるようになっています。また、FATHERという文字に含まれる様々な単語も音に読み替えられ、素材として随所に使用されています。
対話の深みが距離というハンディを凌駕する世界を夢見つつ、フレッシュな演奏を楽しみにしています。

 

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主催

公益財団法人浜松市文化振興財団

事業

バンド維新2021

会場

アクトシティ浜松中ホール

チケット発売

HCFオンラインショップ

協力

株式会社東京ハッスルコピー株式会社イーエムアイピクチャーズエンターテイメント一般社団法人日本作編曲家協会

後援

浜松市一般社団法人日本音楽著作権協会

協賛

ヤマハ株式会社

委嘱作曲家

北爪道夫伊藤康英桑野聖守屋純子森田花央里篠田大介斉木由美

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