SUZUKI Eiji鈴木 英史
1965年東京生まれ。幼少期からピアノ、14歳から作曲を学ぶ。高校で吹奏楽部に所属しホルン・指揮を担当。東京藝術大学大学院音楽研究科作曲専攻修了。在学中より東京佼成ウインドオーケストラはじめ吹奏楽委嘱を手掛ける。安宅賞、第11回日本管打・吹奏楽アカデミー賞(作編曲部門)、 外務省在外公館長表彰授与。
全日本吹奏楽コンクール・台湾クリニック各課題曲委嘱、ミッドウエストクリニックで新作初演、世界各国でのクリニック担当、東京2020オリンピック・パラリンピック開閉会式式典で作品が使用。尚美ミュージックカレッジ専門学校特別講師、洗足学園大学非常勤講師、音楽之友社刊「バンドジャーナル」誌TOPICS主筆、秋田県湯沢市ふるさと応援大使。
主な作品に、ジェネシス、交響曲第1番、大いなる約束の大地~チンギスハーン等。 著書に《吹奏楽作品 世界遺産100》(伊藤康英・滝澤尚哉氏と共著、音楽之友社)。
吹奏楽のための「シンフォニーズ」
[ 作品解説 ]
中学時代から心惹かれ続けている音楽に、ストラヴィンスキー『管楽器のシンフォニーズ』があります。いつかはこの題名を、と狙っていたのですが、今回中学生の皆さんが初演するこの機会が、個人的にビンゴなタイミングとなりました。
『吹奏楽のためのシンフォニーズ』は私の「交響曲第1番」(2022)の動機をを使い、単純にして編み直したものです。
一本の旋律のひびきが装飾され、変形され、和音の動きになり、最後にもう一度その旋律が調性感を持ってもどってくる、ひびきのドラマです。
旋律と言っても、“うたうメロディー”としてではなく、“ひびきを作るユニゾン”というようなイメージです。
お互い(syn)の呼吸、空気を感じることでなりひびく(phone)音楽に、皆さんがどう反応してくれるのか、大変楽しみにしています。
[ 編成 ]
Piccolo(Flute)
Flute 1,2
Oboe
Bassoon*
Bb Clarinet 1,2
Bb Bass Clarinet*
Eb Alto Saxophone 1,2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone*
Bb Trumpet 1*,2*
F Horn 1*,2*
Trombone 1*,2*
Euphonium*
Tuba*
String Bass
Timpani(Wind Chime)
Percussion 1(Marimba / Suspended Cymbal / Tam-tam / Wind Chime)
Percussion 2(Vibraphone)
Percussion 3(Tubular Bells / Suspended Cymbal / Glockenspiel)
*Triangleへの持ち替えあり
[ 作品解説 ]
[ 編成 ]