今週のギャラリーを紹介いたします。
ギャラリー31『oiai美術展』 8月10日(火)~8月15日(日)10:00~19:00(最終日は17:00)
今週のギャラリー31は、同じ絵画教室を卒業した方々が出展している展覧会です。
なんと、日曜日にはここで劇をするのだそうです。 皆さま、お暇でしたらぜひお越しください!
出展されている皆さんは、緑屋美術研究所というところの卒業生だといいます。 受験時代に描かれたものもあるので、美術・芸術大学に進学を考えている方は参考になるかもしれません。
上の写真は、今回取材させていただいた方の作品。 現在は美術大学の1年生なんだそうです。 コロナの影響もあり座学はオンラインですが、実技授業は対面でできているんだとか。
卒業生、といっても、年代はバラバラ。そして専攻もバラバラ。 空き缶やマスクを使った現代アートから最初の写真のような空間を利用したものまでさまざまでした。 統一感はないのに説得力はあるといいますか。 「美術館に来たなぁ」という感じの不思議な空間です。
そしてこちらは、私のお気に入りです。 絵もそうなのですが、題名がまたユニークなんです。 ぜひご来館いただいて、その目で題名をお確かめください!
ギャラリー32『第14回 浜松木版画会作品展』 8月9日(月)~8月15日(日)10:00~18:00(最終日は17:00)
ギャラリー32は木版画展。 小学校でやったような版画と種類は同じですが、当たり前ながら美しさが全然違います。
こちらが今回取材させていただいた方の作品です。 風景画ですよ! 絵画と見まがうほどの細かさ・美しさでしょう?
完成までの工程はこんな感じ。
はがきサイズでこの手間。
まず、絵が描ける人はスケッチを、描けない人は写真を用意します。 次に下絵を描くのですが、できるだけ細部は簡略化するんだそうです。 あまり細かすぎても彫るの大変ですもんね。
そうしたら、描いた下絵をトレーシングペーパーで線画におこします。 刷り上げは左右逆になるので、紙をひっくり返して、ようやく彫る作業がスタートです。
色の数が多くなるほど摺る回数が多くなるんですが、上の写真の鯉でも7回も擦ってますね。
じゃあ、さっきの風景画は...?
と思い聞いてみると、15回、だそうです。 ちなみに、着色するだけで丸一日かかるんだとか。彫るのは10日くらいかかったとおっしゃっていました。
絵本に出てきそうなものもありました。 ですが先ほどの過程を聞くと、この絵にもとんでもない時間がかかっていることが想像できますね...。
そしてこちらは、先日の静岡県版画協会展で県知事賞を獲得された作品! 絵画!! ちがいます木版画です。
拡大するとこんな感じ。 木目がいい味出してますが、見て欲しいのは色づかいです。 版画でどうやってこの水面の複雑な色合いを出してるんでしょうか...。
扇子もありました。センスがいいですね!
これも木版画で作って、浜松木版画会の講師の方がしかるべき場所に送って扇子になるそうです。 隣には可愛らしいカレンダーもありました。 絵画サイズから扇子、カレンダーも! 盛りだくさんで尚且つどれも可愛くてかっこよくて美しいので、ぜひ観覧しにいらっしゃってください!
ギャラリー35『第41回 りふれなーと展』 8月10日(火)~8月15日(日)10:00~18:00(最終日は17:00)
そして最後はりふれなーとさんです。 「お名前の意味は?」とうかがったところ「創立者5人が語感で決めた」とのご回答が。 確かに語感いいですよね。簡潔で覚えやすくて響きが好きです。
画面中央に鎮座している、木のアート。 こちらは生け花の草月流という流派の方3人の作品です。 存在感がすごいですね。大きさもそうですけど、なんとなく威厳があるというか。
そしてその近くにある、子ども部屋のようなスペース。 展示のしかたは、それぞれの作者が作品の良さを最大限に引き出せるようにしているので、 作品も展示も個性が出てて回っていて楽しかったです。
りふれなーと展は年に一度。 自分で描きたいもの・作りたいものをつくって、その年に出展したい人が集まるんだそうです。 サークルや絵画教室というわけではなく、単に『発表の場』なんだとか。
そんな展覧会の、一番奥の部屋にあるのは─────
なんと!映像作品です! 複数枚ある布のうちの丁度まんなかに入ると、 まるで自分が本当に景色の中を進んでいるような感覚になります。 好きな人は無限に見れてしまうので、ご観覧の際は十分にお時間をとってからおこしください。
【安】 |