今週のギャラリーを紹介します。
ギャラリー31~35『ふじのくに芸術祭2021 書道展』 10月15日(金)~10月24日(日)9:30~17:00(最終日は14:00)
ふじのくに芸術祭2021の書道展が、今年はクリエートで開催されています。
今週はギャラリーの31から35まで書道尽くしです。 といっても各部屋ごとにジャンルが分かれています。 ギャラリー31には漢字(漢文)の作品が展示されています。
見渡す限りの漢字、漢字......どことなく雰囲気が厳かな気がします。 そんな中、開けた通路の中心にあったのがこちらの作品。
写真右側の作品は『芸術祭賞』。今年集まった作品の中で『一番』をいただいた作品です。 作品の右側には、書いた方のお名前と『何を書いたか』が簡単に書かれた紙が貼ってあります。 この方は漢文なのだそうですが...文字の量がすごいですね!これを失敗せずに最後まで書ききるには、どれほどの集中力が必要なんでしょうか......。
そして写真左側の作品には『招待作品』とありますね。 これは去年のふじのくに芸術祭書道展で芸術祭賞をとった作品なのだとか。 漢字・漢文という共通点はあっても、ここまで作風が違うのですから、書道とは奥が深いですね。
そしてこちらは『篆刻(てんこく)』とよばれる作品。 賞状とかに押してある大きくて芸術性の高い判子のアレです。 恥ずかしながら、こういったものを篆刻と呼ぶのだと筆者は今回の取材で初めて知ったものでして。 ちょっと勉強になりました。
ギャラリー32~34では、
このように一文字のものや、
文字数が少なめの詩などが展示されていました。 ギャラリー32には後援者賞(静岡新聞社賞)を受賞された作品もあります。 こちらは写真を撮っておりませんが、せっかくなので皆さまの目で見ていただきたいと思います。
さらにはこのような前衛的なものも。書道というよりは墨を使ったアートみたいですね。 水墨画ちっくなものから絵画ちっくなものまで、多種多様で一部屋でもすべてが違う世界のように思えてとても楽しいです。
それではここで今回の筆者のお気に入りを紹介します。
ギャラリー34にあります、こちらの作品。 一見月に見えますが...? 月の静けさを感じた後に題名を見ると、また違う印象になりますね。 きれいで力強くて、筆者は好きです。
それでは最後にギャラリー35のご紹介をします。
こちらではひらがなの作品が展示されています。 他の部屋と比べて、作品の雰囲気が静かで柔らかい感じがしますね。
枕草子もありました。 学生時代に暗唱をした方も多いのではないのでしょうか。 春は曙。秋は夕暮れ、ですね。 最近急に冷えてきたので、皆さま体調を崩されませんように...。
さて、いかがでしたでしょうか? 今回は書道展ということもあり応募された方も見に来られる方もご年配の方が多いんだとか。 ですが今回芸術祭賞と後援者賞を受賞した方は40代と20代の方なんだそうです。 今回の展覧会をきっかけに、若年層にも書道の可能性が広まるといいですね。
そして今週はただの展覧会ではなくふじのくに芸術『祭』。つまりお祭り。 皆さまぜひ、すべての作品を鑑賞しにいらっしゃってくださいませ!
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