浜松市内の全小学校5年生が参加する、第12回こども音楽鑑賞教室「となりのオーケストラ」を2月28日と3月1日の2日間にわたって開催いたしました。1日2回公演でおよそ7,600人の小学生と600人の一般のお客様にご来場いただきました。
このコンサートは音楽の都づくりを進める浜松市と公益財団法人浜松市文化振興財団とが、毎年市内の全小学校5年生を招いて行っているもので、参加していただいた5年生の皆さんにはリコーダーでの合奏や唱歌の合唱など、鑑賞するだけでなくステージ上のオーケストラと協演するという特別な公演プログラムとなっています。
指揮は現田茂夫さん、オーケストラは浜松フィルハーモニー管弦楽団で、第1部は「カルメン前奏曲」に始まり、ブリテンによってオーケストラの事がよくわかるようにと作曲された「青少年のための管弦楽入門」をナレーション付きで、そしてベートーベンの交響曲第5番「運命」第1楽章を聴きました。
第2部は浜松市出身の作曲家で、浜松市歌も作曲されている伊藤康英さんによる指揮で、オーケストラと一緒に文部省唱歌「ふじ山」を全員で大合唱。その後は「威風堂々」を今度は全員によるリコーダーでの大合奏です。約2,000人の子供たちによる合唱や合奏は圧巻でとても感動的です。
そして第3部 では久石譲の「となりのトトロ」をじっくりと聴いた後、再び浜松市歌を全員で合唱いたしました。
生で聴くオーケストラの演奏、全員で奏でるリコーダーの大合奏など、5年生の皆さんには忘れられない経験となったことと思います。一人でも多くの児童がこの経験をきっかけに音楽の面白さや楽しさ、そして奥深さに気づき興味を持ってくれる事を願っています。
それにしても5年生の皆さん、演奏を真剣に聞き、挨拶もしっかりでき、鑑賞マナーがとっても良くて感心いたしました。小学生も高学年になると大人と同じプログラムでも充分楽しめるかもしれませんね。ぜひ他のコンサートにもこれから積極的に足を運んでもらえればと思います。