2023年12月、「はままつ演劇フェスティバル2023」の
参加公演として、劇団からっかぜ、MUNA-POCKET
COFFEEHOUSE、シニア劇団浪漫座、といしば企画の
計4劇団それぞれの自主公演が開催されました。
①12/3(日) 劇団からっかぜ「もやしの唄」
【チラシ】
【劇中写真】
家族の温かい雰囲気や、昭和時代のもやし農家の
苦労と現実、各役の人間性を感じられる演劇で、
役者の方々の丁寧な役作りと舞台美術が印象的でした。
歴史のある劇団なので固定のファンのような方々も
いるようで、公演が一種のコミュニティになっている
ように感じました。
②12/9(土)~10(日) MUNA-POCKET COFFEEHOUSE
「幸福な王子、お化け屋敷へ行く。」
【チラシ】
【劇中写真】
前半と後半で全く解釈が異なる構成になっており、
前半ではお化け屋敷のような独自の世界観を、
後半では現代日本の現実ついてのメッセージ性を
感じる内容でした。途中、観客が参加できる部分が
あったり、笑い声が聞こえたりして、観客の皆さんも
大いに楽しんでいる様子でした。
③12/17(日) シニア劇団浪漫座「浪漫座版・源氏物語」
【チラシ】
【劇中写真】
平安時代に書かれた「源氏物語」を、現代人にも
分かりやすいよう面白くまとめられた脚本になって
おり、途中にダンスもあるなど、シニア世代だけで
なく若い世代も楽しめる作品であると感じました。
観客の皆様の熱量が高く、広いUホールの客席は
ほぼ満席で、役者の方々の元気さにも驚きました。
④12/24(日) といしば企画「ファニー・マネー」
【チラシ】
【劇中写真】
外国を舞台とした、大金をめぐるドタバタコメディ。
終始笑いの絶えない劇で、スピード感あふれる展開
でした。人物の名前が複雑で、早口で膨大なセリフ量
にも関わらず、テンポが崩れることなく演じていました。
役者の方の豊かな表情、新喜劇のズッコケのような
転び方、セリフをかき消してしまいそうになるほどの
観客の皆さんの笑い声が印象的でした。
<審査結果>
今回、4年ぶりに審査会を実施し、上記の通り
受賞作、受賞者が決定しました。
受賞者の皆様おめでとうございます。
[審査員(五十音順・敬称略)&劇評]
・澤根 孝浩 →劇評は こちら
(演劇集団es代表 劇作家)
・鈴林 まり →劇評は こちら
(SPAC演技部所属 俳優、ライター)
・滝浪 倫邦 →劇評は こちら
(オトナ青春団所属 劇作家、演出家、俳優)
・匿名希望
(一般公募 元ふじのくに演劇祭審査員)
・匿名希望
(浜松市文化振興財団 文化事業課 職員)
[劇評(敬称略)]
『ファニー・マネー』劇評.pdf
・稲山 玲(静岡文化芸術大学 演劇学講師)
次回、「はままつ演劇フェスティバル2023」の
イベントは、演劇ワークショップです。
見学・観劇のみも歓迎しておりますので、
ご興味のある方は是非お申し込みください。
ワークショップ詳細は こちら
「はままつ演劇フェスティバル2023」については こちら
■お問い合わせ
公益財団法人浜松市文化振興財団 文化事業課
電話:053-451-1151