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Series No.109 陶山咲希×儀賀詩織×青木裕汰

2017年7月2日に行われたアフタートークの様子をご紹介します。

Q.浜松国際管楽器アカデミーに参加して良かったことは何ですか?
陶山:私はこの「浜松国際管楽器アカデミー」のチラシを見て初めてこういうアカデミーがあるんだなというのを知りました。それで先生から受講生に空きがあるからぜひ受けてみてはどうかというお誘いを受け、このアカデミーに参加させてもらいました。初めて1週間の間、地元を離れて海外から来てくださった先生のレッスンを受けるという体験をしなければいけないので、どんなものなのかなと思っていたのですが、他の受講生の方と仲良くなれたり、講師の先生の密なレッスンを受けさせていただいたり、また、他の方のレッスンも聴講することができたのですごく勉強になりました。自分自身もすごくためになるレッスンをたくさん受けられたので、聴講もできるし受講もできるし、受講するといいことだらけということで、本当に参加できてよかったなと思っております。

儀賀:私はこのアカデミーを3回受講しておりまして、3回目で推薦をいただきました。初めて受けた時は学生だったのですが、学生のうちは外に行かないというか大学内である程度見ちゃうみたいなところが学校によってはあると思います。私も他の学校の方との交流が少なかったので、アカデミーを受けていろんな所から来ている学生の練習だったりレッスンを聴いたり受けたりして、いつもの生活にないものを得られるものが多かったです。受けるのもテープ審査があって大変ですが、とても良い機会で良い場だなと思いながら受けていました。

青木:僕はトロンボーンですが、他の楽器でももしかしたらそうかもしれませんが、浜松国際管楽器アカデミーのために来日される海外のアーティストの方が結構多いので、特に国内でその先生のレッスンを受けるためには、このアカデミーに参加しないと受けられないというくらい、多くのアーティストの方がたくさんいるので、そういう意味ではものすごく貴重な体験ができる場所だなと思います。グループレッスンのような形で先生と伴奏者の方とレッスン受ける生徒がいて、同じクラスの仲間や他の楽器の生徒が聴講している中でレッスンをするので、受けている方も緊張感はありますが、人のレッスンを見るという事は勉強になることがたくさんあって、あの人が言われている注意は自分の為にもなるなと思いながら受けています。一石二鳥というか本当に貴重な体験ができる場所だなと思っています。

Q.私の娘もアカデミーに1回参加しました。そして本当に楽しい経験でした。そして本当にレベルの高い先生が来ているので私自身、聴講が大好きですが、見ていてとても私は吹けませんけれども楽しかったです。そして今日も皆さんがアンサンブルの時もちょっと緊張しながらも、でも「私たちが楽しませたい」という気持ちが伝わってきてとても嬉しかったです。ありがとうございました。そこで3人のこれからのスケジュールというよりは大きな夢を何か持っていただきたいと思うので、夢を持つと実現すると思いますのでどうぞ夢を聞かせていただきたいと思います。
陶山:私はまだ大学の2回生ですので、ファゴットという楽器でどのようなことができるかというのを、まだまだ勉強中です。今後、色んな方法を模索しながら学部を4年間過ごし、4回生の時に大きなコンクールが1つあるのでそれに向けて今からしっかり練習していくというものも1つの目標です。また卒業後は、ドイツ辺りに留学して海外の土地で経験を積みたいなと思っておりますし、留学がすべて終わって自分の中でしっかり勉強してから、どこかのオーケストラに空きがあれば頑張って入団したいなと思っております。夢としてはプロのオーケストラ奏者ということになりますね。

儀賀:私は卒業しておりまして社会人ですが、大学を出てすぐに演奏で食べていくというのは本当に少人数といいますか一握りしかいません。私はまだバイトをしながら音楽生活を続けているのでそんな輝かしい夢というよりは、現実を知っちゃっているので昔持っていた輝かしいプロの奏者だったり、大学の先生になるとか、コンクールで1位を獲るとか、そういった夢も含めたうえで演奏で生活できるようにちゃんとプロになりたいなと思っております。

青木:音楽で食べていくと今おっしゃった通り、現実的に厳しいところがあって、年間例えばトロンボーンですと、音楽大学が多分日本には多くありますが、1年間で多分トロンボーンだけで200~300くらいの新卒の人がいると思います。その方たちが卒業してすぐに仕事がある人は本当に1人いるかいないか、それくらい厳しい世界です。僕は大学を卒業して2年になりますが、トロンボーンの四重奏を僕が代表で務めているところがあり、楽器店などの協力も得ながら自主的に演奏活動をしています。1番大きな夢としては、やはりプロのオーケストラのトロンボーン奏者としてやっていきたいというのはあります。今、有り難いことに関東圏のプロのオーケストラにエキストラとして客演という形で月に1回、もしくは2か月に1回のペースで出演させていただいて少し夢に片足突っ込んでいるような感じですが、やはり正団員として入りたいなというのが夢ではあります。がんばります。

Q.先ほど陶山さんはドイツに留学したいということでしたが、残りの儀賀さんと青木さんは留学されたいと思いますか?
儀賀:そうですね、留学して海外の先生に習って、もっといろいろ勉強するというのも一つの手だと思います。私は特に留学したいという思いは0に近いくらいなくて、なぜかと言いますと、自分自身勉強ができないというのもあり、海外に何回も行ってはいますが、海外に住むのは私の性格上無理かなと。それと、自分は日本で生活したいのでコンクールで1位を獲ったり、どこかのオーケストラの団員に入るなど外に出る分には帰ってからも仕事がありますが、卒業して何もない状態で留学して帰ってきたら他の子も卒業しているので、留学中に忘れられてしまう人も多いイメージはあります。ですので、私は日本で演奏活動をやっていきたいので特に留学をして、確かに勉強はしたいですけど、今後を見つめて、海外に行きたいという思いはそんなにないですね。

青木:すごく夢のない回答になってしまいますが、留学と一言に言っても、例えばドイツの大学だったら、ある程度ドイツで認められているドイツ語の検定の資格がないと、そもそも入学試験が受けられないという大学も結構多いですね。ドイツはそういうところがあったりしますが、言語を勉強したり、留学するのにはすごくお金がかかりますし、そんなに留学のお金も余裕がないです。あと飛行機もあんまり乗るのが好きじゃないので、行きたいというのもあるのですが、飛行機がちょっと苦手というのもあります。僕の場合は浜松で4回アカデミーを受講していますが、その中で出会った先生方に英語が話せる方がいらっしゃるので、その分この4年間で海外のアーティストの方と仲良くなったり、オペラ公演に行ったときに外国の歌手の方と仲良くなったりと、浜松のアカデミーが国内留学ではないですが、そういうところを兼ねているのかなと思います。もちろん卒業してすぐ留学される方もいますし、海外の教育システムとか考え方とか国の文化もあるので、すごく勉強になると思いますが、今のところは予定はないですね。

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