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Series No.120 古海 行子

2019年9月15日に行われたアフタートークの様子をご紹介します。

Q.ピアノを初めたきっかけのエピソードなどありますか。

私はもともと習い事の一つとして、ヤマハの音楽教室に通っていて、そこで小学校1年生のときに専門コースで勉強するようになりました。その後中学校3年生のときに今師事している昭和音楽大学の江口文子先生に偶然お会いしました。その時音楽に対する意識というか、『なんて音楽って素晴らしいんだ!』ってなってピアノを弾き続けたいなと思ったという感じなので、最初から『絶対ピアニストになる!』って感じではなかったですね。


Q.その偶然お会いしたきっかけとは。

年末に短期のアカデミーを昭和音楽大学が開催していて、家も近かいし、勉強になるし、ということで、たまたま受けてみたのがきっかけです。


Q.コンクールなどで鳴りにくいピアノだった場合どのようなことを気をつけていますか。

鳴らない時は…。でも、みんな同じ条件ですし、そのキャパシティの中で演奏するしかないので、いい意味での諦めといいますか、なるべく力まないで与えられた環境での最善をつくすだけですね。


Q.古海さんの手の大きさはどのくらいですか。

手はそんなに大きくなくて、一生懸命伸ばしたら、10度がギリギリ押せるぐらいです。
なので、演奏で使えるのはドからレまでですね。

Q.暗譜に対する不安や、暗譜のコツなど あれば教えて下さい。

小さい頃はなんとなくで弾いていて、それをなんとなく身体が覚えて、再現するという演奏だったんですけど、高校生の後半とか大学生になったときに暗譜に対する不安が抜けなくなったときがありました。でもそれは大人になる過程で、誰でも経験すると思います。
そういうときに助けになるのは和声的に理解することや、内省がこうなっているとか、曲をより知識で理解していくことです。そういうことをすると、そんなに暗譜に対する心配はなくなりますね。多少演奏中の高揚感で(あっ)ってこともありますが、曲を理解して、全部に色を付けるというか、全部の音にこだわることをしていたら暗譜しているものが飛ぶことはないですね。



Q.娘のことです。ピアノを習っているのですが、クラシックが好きではないので、どうすれば好きになってもっとピアノに向き合ってもらえるでしょうか。

私の場合は逆にクラシックしか好きではなくて、ポップスとかは、頼まれてもあまり弾きたくないないです。なので多分それと同じで嫌なものは嫌なんじゃないですかね。(笑)
もしかしたら、奥深さをまだ知らなかったり、掘り下げられる部分や、尊いものということに気付けばもう少し興味を持ってもらえるかもしれないです。



Q.どんな音色で演奏するのが好きですか。

私は「ピアノの音」が好きです。音楽ももちろん好きなんですが、ピアノの艶があって、真珠みたいな輝き方で、ポロポロとした音が好きなので、そういう音を出したいと思っています。でも曲の場面ごとによってこの音がいいというのがあるので、全部を好きな音で弾くことはできないので、ピアノにしか出せない音をなるべく選ぶようにしています。


Q.コンクールで優勝されたとき、高松の会場で拝聴しておりました。優勝されてから生活や意気込みなど変わったことはありますか。

そんなになにかが意識的に変わったことはないのですが、このように演奏の機会をいただくことが増えました。来てくださったお客様になにか楽しんでもらいたいなとか、その時間聞いてよかったと思ってもらえるような演奏をしたいとより強く思うようになりました。だから何が変わったということはないのですが、より音楽が好きになったし、場を経験することで、まだまだだなと思うところだったり、新たな気付きがあったりします。皆様の前で演奏する機会が増えていって、聞いてくださるお客様もいて、同じ時間を共有できることはすごく嬉しいことです。そういう意味で生活が充実しています。


Q.コンクールとリサイタルの違いはありますか?

心の準備の段階で何かが違うということはないです。コンクールは何人かコンテスタントがいて、審査されるという場なので、どちらかというとコンクールのほうが責任がないというか、結果が悪く出ても全部自分に帰ってくるだけですので、コンサートのほうがより責任を感じますね。


Q.小学校の時は、何時間練習しましたか?今は何時間練習していますか?

小学校の時は、そんなに練習が好きではなかったし、友達と遊びたいってなってました。
だからピアノの練習は言われてやっていたという感じですね。
今は大学に入って、それを専門的に学ぶという状況にあるし、このようにコンサートがあったりするので、寝てるときと、ご飯を食べているとき以外は大体練習しています。本を読んだり、友達としゃべったりもするんですけど、大方練習していますね。

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