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【落語家】桂文枝


浜松市浜北文化センターで1982年から開催している「浜北寄席」。浜北文化センターの開館とほぼ同時に始まった大人気企画です。

第38回目の浜北寄席は、落語家デビュー55周年を迎えた桂文枝さんに登場いただきます。落語ファンの方も、落語は初めてという方にもお楽しみいただけるよう、今号では、桂文枝さんに、落語の楽しみ方や魅力、浜北寄席に向けた意気込みをお伺いしました。

落語家デビュー 55周年とのことですが、落語家を目指したきっかけは何ですか? また、どんな落語家人生でしたか?

高校時代、演劇部に所属し、同級生と漫才を始め、素人参加型番組のラジオに出ていました。大学進学とともに辞めたものの、なにかお笑いの仕事をと思っていた矢先、大学の特別講堂で行われた「桂米朝独演会」を観て、「噺」に興味を持ち、この世界に入りました。
これまでの落語家人生を振り返ると、幸せの一言で、一片の悔いもありませんし、これからまだまだ「芸」を磨いていこうと思っております。

2020 年 2 月に予定されていた『第 36 回浜北寄席 桂文枝独演会』は、新型コロナウイルスの影響で、残念ながら開催直前に中止となりました。多くのお客様から「是非また文枝師匠を浜北に呼んで欲しい!」という熱いメッセージが寄せられ、この度、満を持して浜北の高座へ登場いただく事となりますが、この 3 年で心境の変化などはありましたか?

この3年間で多くの大事な人との別れがありました。私の場合は悲しみの中でもお笑いを続ける辛さはあり、因果な商売だと思うことはありました。でも、逃げ出すことはできないので、それはちょっと厳しかったです。無観客公演も経験しましたが、やはり「芸」はお客様に育てていただくもの、なんとか、以前のお客様を取り戻したい、喜んでいただきたい、そんな思いでいっぱいです。

コロナ禍により、オンラインでの配信も増えたと思いますが、生で落語を聞くことの醍醐味はなんでしょうか?

直に受け止める笑いや拍手、お客様の想いです。落語は同じことを喋っているようで、実はかなりアドリブも多いです。前に聞いたのと、ちょっと違うなぁと感じていただけるはずです。そんな空間にたまたま居合わせた、それが落語の醍醐味と言えるかもわかりません。

創作落語を 300 も作ったそうですが、どのように、創作落語は生まれるのでしょうか?

現在、創作落語は311作(2022/10/25現在)です。最近では、ご依頼を受けて、その地域に取材に伺い、落語を制作することもございます。結局、落語は、人の心や気持ちを描いているので、いろいろな気持ちの経験が作品を作り上げていきます。

浜北寄席は今回で 38 回目となりますが、是非、若いお客様にもご来場いただきたいと思っています。若い方や落語を聞いたことがない方に向けて、落語の楽しみ方を教えていただけますか?

落語は400年の歴史があります。でも、皆さんが予想されるような「古くさい」「難しい」「格調高くて敷居も高い」そんな思いは一切捨ててください。特に、私の落語は本来の身近な生活の中から生まれる笑い、難しくも何もありません。そして、なんの心構えもいりません。噺の中に気負わず入り込んでいただくだけで結構です。

最近、はまっていることはありますか?

最近は、LOVOT。
他にもストリーミング配信で韓国ドラマや映画を観たり、三味線を習い始めたりしました。

浜松へいらしたことはありますか?浜松の印象を教えてください。

何度も伺いました。親しみを感じます。
浜松市のある「静岡県」。私の本名は「静也」です。同じ「静(シズ)」がついてるだけで嬉しくなります。
新幹線から浜名湖を見ると、とても癒されます。とにかく広くて美しい「浜松市」。花が好きなので、浜名湖ガーデンパークに是非また行きたいです。

最後に、お客様へのメッセージをお願いします。

皆様と共に、楽しい舞台を作りたいです。日頃の憂さを是非落語で晴らしてください。一生懸命、お楽しみいただけるように頑張ります。皆様にお会いできる日を楽しみに待っています。是非、お誘い合わせのうえ、会場にお越しくださいませ。伏してお願い申し上げます。

第38回浜北寄席「桂文枝の落語家55周年記念独演会」

2023年2月12日(日)14:00開演
浜松市浜北文化センター大ホール
全席指定 4,300円

公演の詳細は、こちらをご覧ください。