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【歌手】手嶌 葵


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12月12日、アクトシティ浜松中ホールに手嶌葵さんが登場。優しく包み込むようなウィスパーボイスは、一度聴いたら忘れられない不思議な魅力を感じさせてくれます。アクトシティ初登場となる手嶌さんに、デビューのきっかけや最近のマイブーム、ご自身の人生に影響を受けた曲などについてお聞きしました。

手嶌さんといえば、スタジオジブリ作品の主題歌「テルーの唄」がメジャーデビューですが、どんな経緯だったのですか。

 デビューのきっかけは、高校生の時に作った映画のカバー曲のデモテープをスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが聞いてくださったことです。音楽レッスンと高校卒業の資格が取れる学校に通っていた時に、授業の一環で受けたヤマハのオーディションで、ヤマハのプロデューサーに声をかけていただきデモテープを制作しました。大好きな映画の洋楽カバーを何曲か歌い、その中の『The Rose』という曲が鈴木プロデューサーのお好きな曲だったと聞いています。私も大好きな曲で、素敵なご縁のある曲だと思っています。
                  

歌を本格的に歌うようになったのはいつ頃ですか?

 本格的に歌い始めたのは、高校でのボーカルレッスンです。普通高校に通う自信がなかったので、好きだった音楽と歌を一緒に学べるなら、どうにか通えるだろうと考えて選んだ学校です。レッスンを受け始めて、素敵な先生にも出会えて、少しずつ本当に歌うことが好きだなと思い始めました。

手嶌さんといえば、包み込むようなウィスパーボイスが魅力的です。小さな頃からそのような優しい歌い方だったのですか?

 小さい頃からこの声だと家族は言っていますね。最近は特に母似の声だと言われます。優しい声だと言っていただくのは素直に嬉しいです。
15周年を迎えて改めてデビュー曲などを聴いていると、若い時の自分の声の出し方は、優しいというよりぶっきらぼうで勝気な子供の声だなと感じます。大人になるにつれて声も丸くなってきたのではと思っています。
 息が多く通りにくい声のせいか、若い時からしょっちゅう、電話だったり、お店などでも店員さんに質問を聞き返されたりするので、なるべく丁寧にゆっくり話すようにしています。
              

アニメの主題歌を歌うと同時に声優にも挑戦されましたね。歌手との違いや難しさなどがあれば教えてください。

 映画「ゲド戦記」では劇中歌とテルーの声優をさせていただきました。歌を歌えることも驚きでしたが、声優も…とお話をいただいた時は、演技の経験も無かったので一度お断りしたんです。でも、「歌と同じ声でテルーが喋っていて欲しい」と宮崎吾朗監督がおっしゃっていたと聞き、サポートしていただけるなら…とお受けしたのを覚えています。
 台本を読みながら、とにかく最初から最後まで「演技は難しい!!」と心の中で叫んでいました。最終的には、吾朗監督からセリフ一言ずつにアドバイスをいただきながらやっとの思いで収録しました。改めて声優の方々を心から尊敬します。
                  

海外映画、ミュージカル映画など数多くカバーされています。
ご自身の人生に影響を受けた作品はありますか?

 両親が映画好きで、小さい頃からたくさん映画を見せてくれました。特に母はミュージカル映画が好きでしたね。「メリー・ポピンズ」や「マイ・フェア・レディ」、「オリバー」や「ブルース・ブラザーズ」、ディズニー作品、ジブリ作品etc etc。オードリー・ヘップバーンやフレッド・アステア、ルイ・アームストロングやアレサ・フランクリンは私の永遠のアイドルです。アルバムなどで歌うカバー曲は本当に愛してやまない曲で、小さな頃に出会った曲たちばかりです。

コンサート前などに心がけていることや日々のルーティンがあれば教えてください。

 歌う前に言い聞かせていることは、落ち着いて丁寧に!です。私はとても注意散漫な人間なので、シンプルに考えるようにしています。普段特に変わったことはしていませんが、歌う時はリンゴジュースを飲むこと、喉ケアとして蜂蜜を食べることくらいかなと思います。コンサートでは、舞台に出る前にスタッフさんへ「行ってきます」と言うことでしょうか…。緊張しすぎないように、あまりたくさんのルーティンは作りません。

音楽以外で、趣味や最近はまっているマイブームはありますか?

 最近、縫い物をしたい!と思いミシンを買って、練習の為にショッピングバッグをたくさん作っています。それから、ハワイアン・ミュージックを聴いてとても癒されているので、ハワイ語の本を読んだりハワイ語の歌詞の勉強を少し始めました。
                

お休みの日など、特別なリフレッシュ方法はありますか?

 お休みの日は、とにかくゆっくり眠ること。その後にコーヒーを飲みながらたくさん本を読むこと。ミュージカル映画を見ながら一緒に歌うこと。福岡の街を散歩すること。特別なリフレッシュ方法ということでは無いかもしれませんが、最近は手芸屋さんで素敵な生地を見つけた時が楽しくて、嬉しい!ってなるとリフレッシュした感じがします。
        

今回歌ってくださる曲「ただいま」は、浜松市出身の村松崇継さんが作曲・編曲を手掛けています。どのような曲か教えてください。

 「ただいま」は、今は側にいない愛しい人のことを思う、切なくて美しいバラード曲です。最初、メロディだけの音源を聴いた時は、なんだか物悲しい曲だと思いました。歌詞が付くとよりメロディの美しさと切なさが際立つと思います。そして美しい曲は…歌うのがとても難しいです…!他の曲にも共通しますね。
        

浜松、静岡の思い出はありますか?

 浜松で浜松で若い頃にヤマハのピアノ工場でコンサートをした覚えがあります。工場の見学をしたり、スタッフさんたちとうなぎのお弁当を食べたりしました。とても美味しかったです。
                 

今も出身地である福岡に住んでいるそうですが、上京せず地元で活動している理由は何ですか?

 地元の福岡が大好きすぎて、お仕事が終わるとすぐ「福岡に帰らなきゃ!」と思うんです。私は九州の風や水や食べ物からできていると思っているので、あまりに長く離れていると、精気のない歌声になってしまうと思っています(笑)。
          

ご自身の曲で特に大切にしている曲を教えてください。

 思い入れがある曲は、やはり『The Rose』です。
デビューのきっかけになったからというだけでなく、本当に一番好きな曲です。この曲には、悲しい思い出も楽しい思い出もあり、デビューから15年間歌い続けて、一緒に居てくれて、私をずっと励まし続けてくれている親友のような曲です。
          

最後に、お客様へメッセージをお願いします。

 本当に久しぶりのツアーなので、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!初めてのベストアルバム『Simple is best』からたっぷりとお届けします。皆さんと一緒にゆっくりと楽しく過ごせると嬉しいです。会場でお待ちしています。

手嶌 葵 15th Anniversary Concert 〜Simple is best ~

2021年12月12日(日) 14:00開演 
●アクトシティ浜松 中ホール
●入場料(全席指定)
 一般 7,000円
 ※未就学児の入場はご遠慮ください。

公演の詳細は、こちらをご覧ください。